満州とその歴史

満州とその歴史

満州とその歴史を一言で説明するのは相当に困難なことではありますが、そもそも満州というのは現在の中華人民共和国の東北三省、つまり遼寧省、吉林省、それに黒竜江省の3つの省に相当する地域を指す言葉です。この地域には満州族と呼ばれる民族が生活している地域であり、この民族は8世紀から9世紀ごろには渤海、12世紀には金という国家を打ち立てました。
そして何よりも、この民族が打ち立てた国家で最大のものは実は中国の清朝です。中国とは必ずしも漢民族だけの国家ではなく、例えば元がモンゴル族による国家であったように、清は実は満州族による国家です。
そして、日本人と大きな関わりがあるのは1932年に成立した満州国です。この時代、日本は大陸に大きな権益、関わりを有しており、その歴史の中で生まれた国家です。ですが残念ながら海外列強からは独立国とはみなしてもらえず、日本の傀儡国家に過ぎないと判断されてしまい、それに納得しかねる日本は国際社会から孤立して太平洋戦争への道を歩んでいくこととなります。