戦車の歴史

戦車の歴史

戦車は歴史的にみてさほど古い兵器ではありません。最初に登場したのは第一次世界大戦の時ですから、せいぜい100年程度の歴史しか持たないことになります。
第一次世界大戦においては、それまでの戦い方とは異なり、塹壕を掘った戦い方が多く発生しました。塹壕に潜った状態では、遠くから攻撃することは困難です。銃を構えて近づいて行っても攻撃するよりも前に狙い撃ちされてしまうことは明らかですし、かと言って砲撃で遠くからやっつけようとしてもちょうど塹壕上に着弾でもしない限りは攻撃は不発に終わってしまいます。つまり、防御側が絶対有利の状態となり、戦線は膠着状態に陥ることになりました。
ここで、この膠着状態を何とかして打開できないかということで考案されたのが今の戦車につながる兵器です。塹壕に籠った敵に対して、戦車を利用して接近戦を挑むことができるようになったわけです。それ以降、戦車は攻撃力、防御力、それに機動力を兼ね備えた陸上兵器の王様として発展していくことになります。