戦闘機プラモデルに登場する三菱 零式艦上戦闘機 五二型とは

戦闘機プラモデルに登場する三菱 零式艦上戦闘機 五二型とは

この日本において「ゼロ戦」を知らない人はいないでしょう。太平洋戦争終結まで帝国海軍の主力艦上戦闘機となり運用され、数々のエースパイロットが搭乗し活躍した日本を代表する戦闘機です。
零戦五二型は、太平洋戦争の終盤に投入された機体です。大戦中盤頃から各国の技術力は飛躍的に向上し戦法の研究も進んだ結果、かつて海軍の花形であった零戦の戦闘での優位性は失われてしまいました。日本も新型機の研究・開発をしていたのですが、製造国としての力の弱かった日本はなかなか形にする事ができず、零戦の改良でしのぐことになります。防弾性能の優れた米軍機に対抗すべく火力の強化が図られ五二丙型になると13.2mm機関銃3丁に20mm機関銃2丁を搭載するようになります。エンジンの排気管も配置を見直し最高速度の向上を図っています。さらに新型無線機や、翼内タンク自動消火装置などを搭載していました。
本来艦上戦闘機である零戦ですが、航空母艦を失いあくまで新型機までのつなぎとして陸上運用を余儀なくされ、零戦の本来のコンセプトとは別の方向に走らざるを得なかった五二型は戦争末期の日本の現状をよく表しているように感じる機体です。