ウォーゲームとは

ウォーゲームとは

日本にも様々な歴史がありましたが、やはり歴史好きを興奮させたのは多くの戦いがあったからでしょう。古来から現代にいたるまで平和な時代が続き平安貴族が蹴鞠ばかりをしているような平穏な生活では何も面白いことなどありません。もちろん戦や戦争といえども当時の人は必死でしたが長い時間経過してみれば客観的に見ることができます。
ただ、残念ながら歴史にあまり親しんでいない人は本当の歴史の面白さを知る由がありません。かつては大河ドラマなどでその面白さを伝えていましたが、最近は女性向きの大河ドラマの内容になっている傾向があり気の一つ歴史の面白さが伝わっていない傾向です。
そこで、より歴史を面白く学ぶために出版されているのがウォーゲームと呼ばれるゲームになります。ウォーゲームとは、テレビゲームとはまた違った書籍を使って遊ぶものです。かといって昔よくあったゲームブックのようなものではありません。どちらかといえば、ボードゲームに匹敵する内容といえるでしょう。
ウォーゲームは年に4回ほど発売されているのが特徴です。それほど頻繁に発売できないのは、やはり精巧に作り込まれているからといえるかもしれません。実際に、戦国時代に起こった戦の一つとして有名な長篠の戦のゲームはかなり細かいところまで作り込まれています。今までのボードゲームの場合には、せいぜい作り込まれているといってもそれっぽく作り込んでいるだけでそれほど深い内容にまでは突っ込んでいませんでした。また、細かい部分もそこまで作り込まれていません。たとえテレビゲームの場合であってもやはりそこまで作り込まれていない部分があります。
しかしながら、ウォーゲームの場合には歴史好きが思わず納得してしまうような細かさがあるのがポイントです。まず注目するべきはその地形図と言えるでしょう。地形図は、適当に作ったものではなく実際に当時の戦をした場所の地形をそのまま再現しています。これだけでよだれが垂れそうですが、それに加えてさらに驚くべき事実があります。
それは、その戦が行われた背景がしっかりと描かれていることです。本来ならば、戦を扱うゲームならばその部分だけを切り取ってゲームにしているはずです。しかしながら、このウォーゲームはほかのゲームと違い歴史を勉強するといった側面を忘れてはいません。つまり、歴史になじみがあまりなかった子供や女性などがそのゲームをすることで本物の歴史を味わうことができるわけです。