超合金とは

超合金とは

超合金とは、1974年に株式会社ポピー(現在の株式会社バンダイ)が発売を開始したキャラクター玩具シリーズのブランド名で、バンダイによって登録商標されています。超合金という名称が使われていますが実際には亜鉛合金の鋳物で作られており、細かいバーツまで精密に再現しているものが多いため、溶かした亜鉛合金に圧力をかけて型に流し込むダイカスト製法によって鋳造されています。それまでは塩化ビニールやプラスチック、ブリキなどによるキャラクター玩具が主流でしたが、それらに比べてずっしりと重く重厚感があり、可動部分が多いことから人気に火が付き発売開始とともに50万個を売り上げる大ヒット商品となりました。発売当初はアニメに登場する単体の巨大ロボット玩具として発売されていましたが、アニメのロボット達が合体や変形をするのが主流になると、5体のメカが合体するロボットや、ロボットが鳥に変形するなどのさまざまなギミックを仕込んだ玩具が「デラックス超合金」という名称で販売されるようになりました。しかし、1980年代に入るとそれまで主流であったロボットもののアニメ自体が少なくなったことや、原料の亜鉛合金の価格が高騰したため、ロボット系の超合金ブームは減退し始め、一時は市場から姿を消すまでになります。
その後1996年ごろになると、発売当初超合金で遊んでいた子供が大人になったこともあり静かに超合金ブームが再来しましたが、ロボットに限らずアニメに登場する人物や、女の子向けキャラクターなどの超合金も発売されるようになりました。また、子供の頃に買ってもらえなかった30代から40代を対象とした発売当初のロボットも再販されることとなり、対象年齢を15歳以上に絞ったことで子供の玩具ではなく大人の高級玩具として人気となります。現在でもそのラインナップは増加しており、アニメに登場していた戦闘機や船などの純粋な乗り物なども超合金になって販売されています。