支那事変写真全輯　三

商品説明・コメント

支那事変とは、昭和１２年に始まった日本と支那（現在の中華民国）との間の戦闘のことを指します。北京郊外にある盧溝橋付近で発生した日本軍と中国軍の衝突が原因で、日本軍への発砲をきっかけに交戦状態となりました。
戦中戦前資料・書籍によるとこの戦闘は昭和１６年まで続き、当初の北京近郊から徐々に周辺へ拡大し最終的には中国大陸全土まで飛散して日本と中華民国間の「戦争」なり、旧ソ連など他国を巻きこむ戦闘となってしまいます。事実上の戦争でありながら「事変」と呼ばれている理由は、日本と中華民国の双方共に「自国軍を守るために仕方なく行った局地的軍事行動」との認識で、お互いに宣戦布告をしなかったことから国際法上の正式な戦争とは見なされていません。
これには１９３５年に、交戦国には武器や軍事物資の輸出を禁じると制定された中立法が影響しており、両国とも他国からの支援が無くなると継続が困難であると考えられたことによります。しかし、昭和１６年の日米開戦の後、中国が宣戦布告を行い支那事変は正式な戦争になり、大東亜戦争の一部となりました。